日々

日々。
何気なく過ぎる一日たちが続くことで、日々になる。


散歩したり、仕事したり、電車に乗ったり、手をつないだり、怒られたり、泣いたり、勉強したり、雨に降られたり、夜空を見上げたり、テレビを見たり、誰かをなくしたり、水が冷たかったり、親や子どもにひさしぶりに会ったり、誰かをお迎えに行ったり、ごはんを食べたり、お給料を貰ったり、選挙があったり、字を書いたり。


事情は人それぞれで、時代にも左右され、上の言葉のひとつひとつも、その人その人にとって異なる意味を持つ。


自分の意思で歩んでいてもそうでなくとも、日々は進む。できることをする。なるべくまっすぐな気持ちでいられたらよい。人のためになるとよい。家族は守りなさい。


この世界の片隅に』、ストーリーにはあんまり触れない。観てみてほしいから。
広島の呉は行ったことがない、広島も一度しかない。その二都市の距離感もよく知らない。


海の近くに山があり、高台からはよい景色。海のない県で育ったから懐かしさを感じるわけではない。ああいう土地で暮らしてみたいと、理由もなくそう思ったりする。
きっと海の幸は美味しい、山にも美味しいものがたくさん。ちっさな畑で野菜を育てて食べる。
山と海かそばにあるのは、呉のほかにもあるのだろう。神戸?三重?ハワイ?尾道?ねえ、ほかにある?


どんな場所でも、どんな時代でも、人は食べる。江戸時代でも、アメリカでも。料理はどこでもいつでもできる、仕事にできる頭と腕があれば尚良い。(もちろんわたしやわたしたちが生きていくために、◯から△にするときに◇を得られる方法は考えなければならない。)



おいしければ、食べてからきっと笑う。
大人も子どもも。日本人も外国人も。
(いっしょに食べれば、多少おいしくなくてもおいしく感じたりもする…笑)


包丁持って田舎から出てきたわけでもないし、東京では友だちにカセットコンロを借りて暮らしていたわけで、なんだか綺麗事ばかり並べていますが今はこんなことを考えながら生きる日々です。僕の、日々です。どこからかやってきた日々、これからどこかへ行く日々。



そして今日は妻の、妻になってから初めてのバースデーを、祝ったりする。ささやかではあるが、心から。