もういくつかでお正月、早いねぇ。
2017年は誕生日の前日に結婚式があったから、まったくもってバースデー感がなくて、歳をとった感覚がない。
困ったもんです、こころはまだ28歳。
28歳なのに次の誕生日がきたら、急に30歳になるんです。


楽しみではある、30代。
手の届くところにある物事に対して腰を据えて向き合う時期かな。
向き合うと言っても対峙するわけではなくて、見つめ合って真摯に取り組むということ。
自分とそれをシンクロさせていく。
家族とか、仕事とか、健康とか。


今日、ハーブ&ドロシーという夫婦の映画を観ました。
それが僕のなかで良き羅針盤になった(気がする)。
コンセプチュアルアートやミニマルアートという、人から見たらわかりづらくてとっつきづらいものでも、シンプルに「好き」に従う。健気さ、素直さ。
僕も削ぎ落として残ったものが美しいと信じてた、若かりし頃のパッションを思い出したし、そういうものを誰にも理解されなくてもいいから、描いていくのもいいかもなって。
幸い僕の場合は、店をやるつもりだから、飾る場所には困らないわけで。


それにしても今日は休日だったけど、色々動いた。まにゃと。寒いのに、ありがとう。


オマッジオという南イタリアの料理屋さんでランチをしてきた。
イタリアとフランスは似てるけど、やっぱ違くて、どちらも魅力的だねと。
レストランは料理を食べる場所。
だからこそ、空間(ハードとしてもソフトとしても)もサービスも、味に含まれるよねと。


あ、そうそう。
途中で休憩したカフェで、オオヤミノルさんの本をさーっと読んだことも良かった。
なんでこの人こんなに怒ってるんかな(怒ってないのかもしれないけど喧嘩腰…)とか、妙に概念的なことを書いてるなとか、思うところもあるけれどなかには納得する文章もあって。
お金ないからサードウェーブはDIYなのに、日本人はお金かけてDIY風の装飾をしてるとか。

まあ世の中にはなにかにキレてる人はほかにもいるので、それに対してとやかく言うつもりもないので、わたしはわたしであなたはあなたというスタンスであります。
わたしは休日の日暮れ時にどっかのお店で過ごして、夕焼けの光が反射する建物を見るのが好きなことを自覚しました。


昨年の今頃はまだ妻は大阪の仕事、僕は一乗寺の洋食屋。
入籍したばかりで、結婚式は2017年にできればいいよね程度。
年が明けてからまにゃはロンドン。

妻は京都で仕事を始め、僕も御所の近くのフランス料理屋。
結婚式もして、新婚旅行にも行けた。

師走の中で僕も妻も走るけど、たまに時間ができたら会話をして、どんな一年にしたいか聞いてみたいと思います。
冬なので風邪をひかないように、ただそれだけ気をつけて暮らします。

💮


飛行機に乗って10時間くらい経ってるのに、8時間は戻ってるという構造を、頭では理解してるものの体がどう感じるのかわからぬまま、その日を迎えた。

地球は丸かった。

到着したのはシャルル・ド・ゴール空港

建物の構造は似たり寄ったりだけど、そこには日本語がない。
意味はわからないけど漢字があるだけでなんとなくヒントになるから、割と中国語がありがたい。

パリは東京みたいだった。
地下鉄でどこにでも行ける感じ。
山の手線みたいに街のまわりに高速道路が走ってて、中央線みたいにセーヌ川が真ん中を横断してる。

(距離感は無視すると、だいたい宿は神楽坂のあたり?位置だけの話。)

着いた日は、寝るだけだった。
次の朝、まずはモンマルトルまで歩いて向かう。
小石川植物園あたりにあるそこは丘になっていて、パリを一望できる。

そして、そこにはかつて印象派の画家たちが集っていた場所だったらしい。言ってることはわかるけど、非日常すぎて言ってることがわからない。

こじんまりとしたモンマルトル博物館でゆっくり過ごしたり、景色とか音楽を楽しんだり。

お昼はちかくのカフェ&レストランのようなところで。牛は見た目美味しそうだったけど、味は塩っ辛くて舌が痺れた。

そのあと東京ドームのあたりにある、ルーブル美術館へと向かう。
地下鉄はちっさな犯罪が多いって聞いていたからこわかったけど、歩き疲れた僕らはおそるおそる地下鉄を使う。
想像してみてください、異国でビビるふたり。かわいいでしょ?

ルーブル美術館は広いって聞いていたけど、やっぱり広かった。
観たい作品はオルセー美術館オランジュリー美術館に多かったのでファーっと歩いて有名なものだけ…って思ってたけど、有名なものが多くてファーって歩けない。

モナリザはいったいどんな気持ちなんだろう。
そんなことを考えながら、二日目は終了。

次の日は朝早くから、日本人たちと午前中にバスで行くジヴェルニーツアーに参加。バスで2時間くらい西に行くから甲府
あのモネさんが住んでいた家があり、有名な睡蓮の絵を描いた池があります。

家をみて池をみて、またパリに昼に帰ってきて。
そして、オランジュリー美術館で睡蓮の絵の本物を観て。なんちゅう贅沢。

夕方からはセーヌ川をはさんたところにあるオルセー美術館でゆっくりと夜まで。


モンマルトル博物館があったところはもともとアトリエだったわけですが、そこで描かれたルノワールのムーランギャレットの本物はオルセーにあって。


オルセー美術館のなかにはレストランやカフェもあるのですが、そこもまた綺麗で。何もない部屋が、訳のわからぬ壮麗さ。

これで三日目も終わり。

次の日の朝からTGVに乗って、リヨンへ一泊二日。

のどかな緑広がる景色を窓から眺めて二時間ほどで到着。

着いた途端、「あ、」って思った。
パリとは空気が違くて、なんだか落ち着く。
都会だけど田舎、田舎だけど都会。

もしもフランスに住むなら、リヨンがいいなって。たぶんリヨンは京都だ、東京から新幹線で2時間だし。


かわいらしいホテルに荷物を預けた後、とりあえずリヨンで一番行ってみたかったボキューズ市場へ。
夫婦ふたりだけだったとしてもたぶん市場に行ってたんだけど、ここで日本人のおばさまと出会う。旅でなにかしらだれかとご縁があったらな思っていたけど、まさかほんとにそういうことがあるとは。

市場に着いてバイバイして、ふたりでお店を見て回る。牡蠣、チーズ、肉、魚、ワイン。たまに獣。

この市場で食べたマグロのステーキが、旅で一番美味かったかもしれない。中はレア。

そして、夜から夕方にかけては旧市街の街並みが残る地区に。

ブションと呼ばれるお店が多くある地区でもあるので、そのまま晩ごはん。リヨンでのごはんは、今回の旅の楽しみのひとつでした。


おなかが満たされたあと、ホテルまでは歩いて帰った。そういうときに「またとっしの歩きたい欲や…」って言いながらも歩いてくれる人に選んでもらえてよかった。

夜中、ひとりで寝つけずいるとパリSGとニースの試合がテレビで放送してた。リヨンのホテルでリーグアンの試合を観るという、それもまた想い出になった。

翌朝、四日目?となるこの日お昼過ぎまではリヨンにいたのだけれど、川沿いに行くと予想外にマルシェが催されてて、パリのそれよりも食べものが多くてよかった。

お昼ごはんは軽くと思っていたけど、注文したいものがその日は無しで、訳の分からぬ大きさのハンバーガーを一人一個ずつ食べる。

TGVに乗って、またパリに戻る。
メルシーというお洒落なお店に行ったり、その周辺であるマレ地区を歩いたり。
位置としては、御茶ノ水。京都から戻ってきて、一度神楽坂の宿に荷物おろして、御茶ノ水に行くという感じ。

そのまま歩いて、ちょっと疲れたりもして、歩いて歩いて、いつのまにかノートルダム大聖堂。ちょうど21時で鐘が鳴っていた、「ノートルダムの鐘…、どっかで聞いたフレーズ…」でした。

そして、翌日五日目?
ヴァンヴという地区で蚤の市があって、それに行ってきました。東京では目黒か?

蚤の市ってよく聞くけど、蚤の市行くのは初めてだった。
おじいちゃんが売ってるセーターを買った、勢いで。今はクリーニングに出してる。

そのあと、ボンマルシェという百貨店でお買いもの。
リュクサンブールの公園をフランスを知っている友だちたちは勧めてくれていたので、そこにも行ってみた。(雨模様なのと時間があんまりないのとですこししかのんびりできなかったけど、これはのんびりできたら居心地よい園だなって思った。)

なんでリュクサンブールにちょっとしか居られなかったかというと、最後の夜にセーヌ川クルーズがあったから。博物館のパスポートといっしょに、ちょっと割引で買ってありまして。

発着はエッフェル塔の麓から。
ルートとしては、中央線で新宿から水道橋までを往復する感じ。

遠くからでも見えていたから、それでエッフェル欲は満足していたけど、やっぱり近くで見ると迫力あるね。世の中そういうことが、いっぱいあるんやろな。

クルーズが終わってから、最後のディナーでまた量が多すぎて、フランス人の胃はどうなっているんですか。

おなかいっぱいで宿に帰って、荷造りしてから眠って、朝起きて、シャルル・ド・ゴール空港まで送ってもらって、また10時間くらい飛行機乗って、18時間後の日本に帰ってきました。

日本着いたら、これ。
Welcome?
(スーツケースがひとつ、オランダ経由で旅して帰ってきました。)

僕たちふたりがとっても楽しめたから、それでオッケーなのだ。

Bon voyage


旅立つ者に対して言うフランス語の「よい旅を!」という意味の挨拶。Wikipediaより)


今の僕にとっては、まさにぴったりの言葉。


実は昨日までの三連休を最後に洋食屋さんでの勤務を終えました。
ゼロから始めて学ばせてもらった場所や人に感謝をして、そして今何ができるようになって、これからまた何を学ぶべきなのかを、ゆっくり休みながら整理してみようと思います。
長いようで短い、短いようで長い旅に一区切りです。また新たな旅に出る前に、束の間の休息を。


...


結婚式も無事に終えられた今(ありがとうございました)、待っているのは新婚旅行。


時差7時間のフランスです、パリとちょっとリヨン。
日出ずる国ニッポンを出るのは初めてなのに、いきなり花の都でいいのでしょうか。


セーヌ川凱旋門エッフェル塔ルーブル美術館あたりの街の真ん中にはひと通りちょちょいとお散歩行くと思いますが、他にもみなさんのおすすめがあれば教えてください。
(てんびん座のO型は物事の背景や歴史について知ることができると喜ぶので、建築や絵画の意味を教えてもらえるととっても喜びます。)


もちろん町場のカフェやビストロも、楽しみのひとつ。というか、メインのひとつ。
お高いフレンチではなくてフランスの人間が何を喰らっているのかを見られるだけで、僕は「ほほう…なるほど」となるでしょう。


...


そして、フランスに行った後はフランス料理屋さんでのお仕事がスタートです。ヌーヴェルなボヤージュです。
今まで経験したことのない領域にまた歩を進めることになるので身震いしますが、学んだことをひとつずつ噛み砕きながら、また新しい場所で一歩一歩。
この仕事をしている限り一生勉強を続ける道に足を踏み入れたので、心を込めて日進月歩。


目紛しく変わる環境に付いていくのがやっとですが、なんというか総てが良き方向、僕が僕らしい方向に向かっている気がするので、誠意を尽くして行動あるのみです。
そのためにも身体を強く健やかにいられるように運動とメンテナンスも。


...


(こんな未来になるのなら、大学でスペイン語じゃなくて、フランス語を勉強していればよかった…)

ing

英語で現在進行形のときにingって付けるじゃないですか、現在も進行してるぞー!って。


過去はed、複数だったらs。


当たり前にそう思ってるけど我に返ってみると、なんでや…ってなります。でも、ちょびっとお酒を飲んだのでそれ以上深くは考えません。こういうことをお気楽になりながら、深く話せる人はどこにいますかー?


はてさて、わたしは28歳です。
14歳を2回です。
0歳から14歳よりも15歳から28歳のほうが、やや濃いめの時を過ごした気がします。
なにより18歳からもう10年も経ったわけで、群馬から湘南に出てきた坊やも、今では坊やの面影がだんだんも薄れてきました。
出会った女の子も、今やみなさん女性です。
お友だちみんなと40歳くらいになってもくだらないおしゃべりをして笑ったりしたいので、これからもどうぞよろしくね。


ところでみなさん、ごきげんいかがですか?
暑い夏ももうすぐ終わりますが、それが終わったら暑い残暑がやってきます。ニッポンで生きているのですから四季を楽しみましょう。


僕はといえば、えーと、28歳です。
仕事と家族と、その他もろもろと。
もう少しビシッとバシッとオリャーっとしているほうが心強いのかと思いますが、あいかわらずほんわかと飄々としております。
めがねの向こう側にある眼光は鋭いかと思いますので、あたたかく見守ってください。



最近の趣味は、お店のメニューの原価を計算することです。食材が1kg何円なのかを調べて。ほほう、って思って。牛さんはいろいろな部位に分けられちゃうんだな…って。あとはいつも使うおたまは正真正銘おたまですが、いったい何mlなのかをあたらめて調べてみたり。


そういえばヨーロッパのサッカーは8月末で移籍市場がいったん閉まるので、いつもこのタイミングでビッグなニュースが飛び込んでくるんですが。この前仕事してるときにふと「料理人もサッカー選手みたいにレンタル移籍とかしたら面白そうだな」って思って。(もちろん超一流の料理の世界ではすでにそういうのがあるのかもしれないが…)
それぞれの料理人に代理人がいて、シェフ(サッカーでいう監督)とオーナーが話し合って、この人が欲しいって決めて。どうしても欲しかったら違約金払って契約解除したり。


実際ありそうだな、そういうの。
サッカーって楽しいな!


ふぅ、寝ます。
起きたら、きっと明日です。

コーヒーと仕事

コーヒーを用いて仕事や活動をしている知人友人もいるので、私なんぞがとおこがましい気持ちにもなるのだけれど、


最近仕事場に新たなメンバーが入ってきたりして、お互いのベクトルを合わせるといったような話し合いをする機会もあり、


そんなときに「仕事とは?」とか「何のために働く?」とか、そういうフレーズがよく飛び交う。



僕は話し合いには参加しつつも、ぼんやりと「仕事を何のためにしてるんだろう?」って自分に問うてみていて、


究極的に言えば「自分のため」なんだろうけど、「家族のため」「お店のため」っていう側面も勿論あり、「お客さんのため」という模範解答もわかる部分もある。全部間違いじゃない。



そんなときにポッと、コーヒーを淹れるときのイメージが頭のなかに浮かんだ。


コーヒーを飲む人がいて、
(そのために豆を煎って、)
豆を挽いて、
お湯を入れて。


コーヒーってのは深煎りとか浅煎りとか豆の焙煎具合があって、酸っぱかったり苦かったりに差が出てきて、その風味を楽しんだりする飲み物であると勝手に解釈してるんだけれど、


たぶん自分(の仕事)が浅煎りだったら出てくるものも酸っぱくなるだろうし、
あまりに深く煎りすぎたら苦々しくなってしまったり。


ふぅ、ちょっとそういう風なことを考えたりしながら生きています。(その他いろいろ頭にポッと浮かんてくるんですが、今回は省略!)


つづきはwebで。


きのうのおでかけが百点満点で、まるできのうあったことのように思い出しちゃうよ。きのうのことなんだけど、まるできのうのことのように。



暑くもなく寒くもなく、涼しいという言葉がぴったりの陽気で。自転車でこの街らしい家々の網目をのんびり探検しながら移動した。


北野天満宮の近くから、大徳寺の脇を通って、それから北山の北のほうへと。途中に横に移動した千本通鞍馬口通もふたりでえっちらおっちら、どんなお店があるんかなってボーッとしながら。



僕の自転車は東京を出るときに買った相棒、いまは雨風にだいぶさらされて、チェーンも錆びてきていて。おじいちゃん(自転車)は散歩に付き合ってくれるけれど、あらゆる関節の油が少なくなってきてて、止まるときも進むときもやや悲鳴をあげております。そろそろ世代交代?


僕ら夫婦には2017年のあと半年、いろんなことがやってきて、それはどれも愛おしいものであり、ときにはふたりの機嫌が合わなかったりもするだろうけど(主におなかが減ってるか眠いかのどちらかが理由という大人げのなさ)、愛をどこかに忘れちゃわないように気をつけて、ひとつの舟を漕いでいくのです。


フレシネ



はてなのコレを書かない間、ほんとうに色々ありました。4月から5月。
2017年のこの2ヶ月は忘れんと思う、悲しいことがあったわけじゃなくて、ちゃんと楽しいことがあったよ。



色んなことがあるなかでも、生活は続きます。
生活には仕事と私事があります。家族がいます。
群馬にいる家族はもちろんサイコーに大事、ほんであたらしい宇治の家族もサイコーに大事。東京の家族もサイコー。



今は(ほんとに、なうの話)、大阪。
昼は夏、夜は春。そんな季節。色々な不思議な巡り合わせで此処に存在して、ボーダーを着てる。



落ち着いて考えるのは得意だから、いったんホッとした気持ちになって、
色々ぐるーっと考えて最適な解を見つけよう。ほんとうは明確な解なんてないのも知ってる、ただ方向性を見つけるの。
たのしくて、あったかくて、こころのある方向。



僕の今後に幸あれ。
今後ってのは、人生まるごとって意味で。
(フレシネの「楽しいことは、つくればいいよ。」ってコピーは、いつも頭の中にあるよ。)